エンディングノートでの「延命治療」欄の書き方

 エンディングノートの中には、自分が死んだあとのことだけでなく、何らかの病気やけがで意識不明になったときのことも書く必要があります。回復の見込みがあるときはよいのですが、将来回復する見込みがほとんどなく、長期にわたって意識不明の状態が続くときが問題です。その際家族は、延命治療を行うか、行わないかの選択を迫られます。本人に意思決定ができない以上、家族は命の選択を行わなくてはなりません。そんな時にエンディングノートに記載があれば、自分の意思の通りに治療法を選択できるのです。病気の治療法においては、本人の意思がもっとも尊重されるべきものだからです。

 もう一つ忘れてはいけないのが、自分が死んだあとの体をどうするかです。死とは、体のすべてが機能しなくなるほかにも「脳死」という状態があります。脳死となると、臓器提供のことも考えなくてはなりません。もし臓器提供を希望するのなら、そのことを一緒に記入しておきます。臓器提供してもいい、という場合は、どこの臓器を提供するかを記入しましょう。これに関してはドナーカードもありますから、生前から準備しておきたいものです。

 一方、死後、遺体は火葬し埋葬されるものですが、献体として使ってもらうという手段もあります。これは医療系の大学や献体協会に登録することで行ってもらえます。自分の遺体を献体に希望するなら、どこの大学、どこの協会に登録したかも忘れずにエンディングノートに書いて置きましょう。献体に関しては遺族の気持ちもあるため、あらかじめ家族に話しておくことをお勧めします。配偶者、子供、兄弟など、自分の死後に葬儀の喪主を行う予定の人に、献体のことをはっきりと伝えておきましょう。何故なら、火葬後ではあなたの希望が実現できなくなるからです。